2020.3.20
ハンディ安定化電源を作った

製作の背景
ロボコンではロボットの一部の機構を試作して実験することが多い.その際,毎回Li-Poバッテリや電源基板を組むのは面倒である.そこで機構設計者が手軽に実験を行えるように,持ち運び可能で操作が簡単な電源を作成した,という建前で,コロナで暇すぎたので作った.
仕様
対象とするのは,380程度までのモータ,ソレノイド・電磁弁,サーボモータなどそれほど負荷がかからない機構に用いられるアクチュエータである.そこで12Vまでの範囲で電圧を可変できるようにする.電流は最大3Aとする.だれでも操作できるように,UIはできるだけわかりやすく単純にする.そこで電圧を表示するディスプレイを搭載,スイッチはON-OFFと出力調整のつまみの2つとする.また片手で持てるほどコンパクトな筐体にまとめる
製作

回路構成はこのような感じ.コンバータは市販のACアダプタを使う.電圧は可変三端子レギュレータでつくる.え,ショボいって?その通りでございます.2年間ろくに回路の勉強しなかった人間の末路.


筐体の加工.黒いプラスチックの箱をシリコンハウスで買ってきた.シリコンハウスに売っている箱はいろんな色や大きさがあり使いやすい.問題は工具である.コロナで学校に行けないため部室の工具が使えない.家にあるリーマーを使うことにした.



回路を組んで,基板にはんだ付け.マイコンは一度書き込んだらもうそれっきりなので直接つけた.

筐体に詰め込む.思ったよりパンパンで上手く入れるのが難しい.とにかくショートしないようにグルーガンで埋めた.
動作確認をして完成.問題ないようだ.